亜吟刑務所

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「こんなこと聞くのも変だけど、どうして太陽は捕まったの?」 「人殺しだ。」 「えっ…学生なのに?」 「特別に教えてやろう。俺は元殺し屋だ。」 そう、俺は殺し屋だ。俺の家の系統は代々暗殺を職業としている。政府公認のな。 だから今まで血の味しか知らず生きてきた。友情とか恋愛とかそういう感情は一切知らない。こう思うとつまらない人生だな。 「じゃあなんで捕まったの?」 「そこまでお前に教える気はない。」 俺は絵里を睨みながらいった。しかし絵里はビビる様子もなく笑顔でこう言った 「そっか。ごめんね変なこと聞いて。とにかくよろしくね。」 絵里の笑顔は可愛いというより美しかった。俺には妹が一人いた。もちろん妹も殺しをやっていた。 シスコンではないが妹は可愛かった。俺は世界で一番妹が可愛いものだと思っていた。しかし絵里の笑顔を見て俺の脳は絵里の方がキレイだと判断したようだ。 もう一度言うがシスコンではない。
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