497人が本棚に入れています
本棚に追加
/90ページ
『ナンバー5』
藤原の的中❗
喜ぶ藤原に、露骨に悔しがる上村。
何ゲームか進むが、上村は一度も当たらない。
これは明らかに、ディーラー意志だ。
『チェッ!これで最後かよ』
上村が、ステイベット。
300万がものの10分で溶けて行く
『ナンバー9』
此処でも藤原の的中❗
『調子ええやないか』
藤原が隣のホステスの肩を抱いてはしゃぐ
歯ぎしりする上村が、セカンドバックを取り出すと、帯付きの300万をテーブルに投げた。
『チップの色を変えてや』
黄緑からオレンジに変わったチップが上村の前に並べられた。
(成る程)
達也は、ディーラーの意図を理解した。
涼子が達也の耳元で囁く
(ねぇ!もうおしまいなの)
見ているだけの達也に退屈してきたようだ
『次にワンチャンスあるよ!そして仕上げもイメージできたから』
達也のこの回答には、涼子もいささか驚く
と言うと、達也はサイドベットを始めた。
都合1万程を、28~36なら的中のエリアに。
そして、ディーラーが球を投げ入れる。
此処で達也は、にわかに立ち上がり、ゆっくりと手元の数字、7.11.20に1万づつベットした!
最後の20にベットする時には、球は減速していたが、ディーラーは、達也のベットを待って、
『ノーモアベット』と
『ナンバー12』
全くのハズレ
御婦人がビンゴ❗
次のゲームへ
達也は、大きな数字のサイドベットをステイし、ディーラーが球を投げるのを待った。
投入
今度は達也は、手元の反対側の、15.22.34にベット。
この時、ディーラーは達也の34のベットをさえぎるように
『ノーモアベット』
かろうじて、34のベットは受け付けられた。
『ナンバー34』
ビンゴ❗
達也の他に、青年2人が的中した。
サイドも含め的中の達也の利益は、99万へ
達也が、こんな賭け方に転じて数ゲームが進行した時に、上村が唸った
『一回も当たらん。これでホントに最後かぁ』
彼のチップは、まだ100万近くは残っているにもかかわらずだ。
上村がステイベット!
最初のコメントを投稿しよう!