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放課後。皆思い思いの事をして過ごしている中、一人だけ憂鬱そうな生徒がいた。
彼の名前は内田勇気。新学期早々、可笑しな転校生町田陽介と顔馴染みになってしまった不運な高校生である。
渡辺「よぉ、元気ないじゃんか?」
この老け顔のリーゼント頭の男は、勇気の悪友渡辺である。
勇気「何だ、渡辺か・・・聞かなくても分かるだろ?」
勇気は不機嫌そうに答えた。
渡辺「まぁ、気を落とすなよ。ゲーセン寄ってかねぇか?」
勇気「悪い。この後、例の転校生達に学園を案内するように頼まれてるから。」
勇気はいっしょに行けない理由を告げ、渡辺と別れた。
勇気(確か、今は職員室に呼ばれてるんだっけ。)
誰も座っていない2つの机を見ながら、勇気はそんな事を考えていた。
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