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町田兄妹が転校してきて、次の日の休み時間。町田兄妹の妹である陽子が勇気に話しかけてきた。
陽子「勇気君、今日の放課後空いてる?」
陽子の突然の問いかけに、勇気はあたふたしながら答えた。
勇気「え?あ、空いてるよ!」
陽子「もし良かったらで良いんだけど、この間のお詫びに何か奢らせて貰えないかな・・・?」
陽子は申し訳なさそうに勇気に問いかけた。
勇気「え?」
勇気(こ、これはひょっとしてチャンスなんじゃ・・・!?昨日は陽介を探していて余り話せなかったし、しかもこれって・・・?)
陽介「デートか?」
二人の会話に割って入って来た陽介が、勇気の思った事を代弁した。
陽介の言葉に、陽子の顔はみるみる赤く染まった。
陽子「そんなんじゃないよ!」
陽子は陽介の言葉に慌てながら否定した。
陽介「そうか、じゃあわしも行こう。昨日の件は、そもそもわしに原因があるからな。」
勇気(何ーーー!!)
陽介のいきなりの提案に、勇気は顔に出さない様にショックを受けた。
渡辺「あ、俺も行っていいか?」
丁度後ろで昼寝から目覚めた渡辺が、三人に頼んできた。
陽介「ああ、いいぞ。」
勇気(お前が仕切るなー!)
勇気は心の中でツッコミを入れて、せっかくの陽子とのデートが水の泡になった事にぐったりと肩を落とした。
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