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「迎えに来たよ」
携帯で、そう伝えると支度を終えた香は家を出た。
「おはよう」
嬉しそうに助手席に座り込む香。
「おはよう。行こうか」
そういうと車を走らせる拓海。
カシャ カシャ
助手席に座る香は、カメラを手にして風景を撮りだした。
「見慣れてるだろ」
拓海が声をかける。香は手を休めず答えた。
「覚えておくの。思い出と一緒に」
そういうと運転側にカメラを向ける。
カシャ
嬉しそうに微笑む香。その香の様子に、嬉しそうな拓海。
「ありがと。拓海」
香が突然と言い出した。
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