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「好きだよ」
香からの返答だった。
「そうか!………!」
拓海は嬉しく返答をしたものの自身の姿に驚いた。
目に涙を浮かべて喜んでいた。
「拓海?」
香が問掛けてくる。拓海は必死に唇を噛み締めていた。
「ありがと。拓海」
「……らしくねぇよ」
拓海は思いきり鼻を煤る。 「本当にアリガトウ」 「香?」
拓海に嫌な予感が走った。 「最後に聞かせてくれてアリガトウ」
「最後って?」
「最後が拓海で良かった………」
そういうと電話は切れてしまった。
「おい!おいっ!香!」
再度、掛け直してみるものの繋がらない。拓海は慌てて家を飛び出した。
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