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焦げた炒飯を箸でついばむ。……にがい。
「まぁ…腹いっぱいにはなっただろ」
「まぁ………な。」
なるわけないだろーが!
「ゼロ…助っ人の場所わかるか?」
喋るだけで苦味が口中に広がって行く。
ジッ
(えっと。次に近い助っ人は内谷箕風(うちや みかぜ)だね)
「よっし。行こう」
「おっけー♪」
ジッ
(でも、ここは守りがかなり堅いよ?大丈夫?)
「多分…な。」
歩きながら呟く。
「うんうん」
「って、お前もイヤホン付けてんのか?」
ジッ
(助っ人はみんな付けてるよ。君と会ったら僕と通信できるようになるんだ)
ルールも何もあったもんじゃねーな。
とにかく今は光って仲間が出来た事を素直に喜びたい。
そう思いながら、俺はショットガン、光はマシンガンを背負って、箕風の家に続いている長い下り坂をゆっくり歩いていった。
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