助っ人探し

5/6
前へ
/100ページ
次へ
ドアを開けると、光がマシンガンの弾にグリース[銃の油]を塗っていた。 「おっは。疲れ取れた?」 「まぁな。…箕風は?」 「ん?呼んだ?」 後ろから声がした。箕風だ。手に炒飯の入った皿を持っている。 「また炒飯…………。」 でも、かなり美味い。光の炒飯の100倍くらい。 光はさっき食べたからいらないそうだ。よくあんな焦げ炒飯で腹がいっぱいになるもんだと思う。 「ごちそうさま。美味かったなー♪」 久しぶりにこんな美味い飯食った気がした。 「さて…。ゼロ。次の助っ人は?」 ジッ (金田 大和(かねだ やまと)だね。多分このメンバーの中では戦闘能力は一番だよ) 大和か…確か大通りを通らないとあいつの家にはいけないな。 ジッ (あと山田 武(やまだ たけし)も近いんじゃない?今ノーマークだよ) タケか…ノーマークなら… 「タケを先に仲間にしよう。ヤマトは今マークが厳しいはずだ」 ――――と、一つ気付いた。 「箕風。お前の銃は?」 箕風は躊躇(ちゅうちよ)する事無く言った。 「狙撃銃[スナイパーライフル]」 一度、光の家で持たせてもらったが、全然使い方がわからなかった。 「………分かったよ。行こう」 また新しく仲間が出来た。 敵にすれば確実に死ぬであろう死神――――――――箕風。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4259人が本棚に入れています
本棚に追加