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ドアを開けると、光がマシンガンの弾にグリース[銃の油]を塗っていた。
「おっは。疲れ取れた?」
「まぁな。…箕風は?」
「ん?呼んだ?」
後ろから声がした。箕風だ。手に炒飯の入った皿を持っている。
「また炒飯…………。」
でも、かなり美味い。光の炒飯の100倍くらい。
光はさっき食べたからいらないそうだ。よくあんな焦げ炒飯で腹がいっぱいになるもんだと思う。
「ごちそうさま。美味かったなー♪」
久しぶりにこんな美味い飯食った気がした。
「さて…。ゼロ。次の助っ人は?」
ジッ
(金田 大和(かねだ やまと)だね。多分このメンバーの中では戦闘能力は一番だよ)
大和か…確か大通りを通らないとあいつの家にはいけないな。
ジッ
(あと山田 武(やまだ たけし)も近いんじゃない?今ノーマークだよ)
タケか…ノーマークなら…
「タケを先に仲間にしよう。ヤマトは今マークが厳しいはずだ」
――――と、一つ気付いた。
「箕風。お前の銃は?」
箕風は躊躇(ちゅうちよ)する事無く言った。
「狙撃銃[スナイパーライフル]」
一度、光の家で持たせてもらったが、全然使い方がわからなかった。
「………分かったよ。行こう」
また新しく仲間が出来た。
敵にすれば確実に死ぬであろう死神――――――――箕風。
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