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「ところでなんでスナイパーライフルなんて?」
タケの家に向かう途中に聞いてみる。どーせヒマだし。
「さっき100人斬りしただろ?その時にさ。敵の中にリーダーがいるってわかったんだ」
リーダー?
「そんなやついたか?」
全く指揮取ってるとこ見なかったぞ。
「敵の中に紛れ込んでるんだ。そいつが傷付くと、敵の数が減る」
こいつ…どこまで敵を見透かしてるんだ…。やっぱ死神って呼び名がふさわしいな…。
「リーダーが死ねば奴らは撤退する」
「だからそのリーダーを狙うためにスナイパーライフルがいいんだ?」
「そ。まぁ使った事ないんだけどさ。」
………当たり前だろ。
光はともかく、俺だってショットガンなんて持った事なんか無い。
「いたぞっ!」
サラリーマン姿の男10人ぐらいがマシンガンを撃ってきた。
「ぅおっ!」
全員、住宅の影に隠れる。
「………俺の出番だ」
ニヤリと箕風の口元が上がった。
俺と光が弾幕を張る。弾幕ってのは銃を連射して、敵を近寄らせない事だ。
箕風はその間に高い所に登る。
「作戦開始だ!」
さぁ…見せてもらおうじゃねーか。
死神の実力を。
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