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気が付いたら俺は最寄りの駅にいた。
姿は制服。
(なんで俺ここにいるんだろうな…)
体が動かない。だけど体は勝手に動き出す。
今はオート制御らしいから今のうちに自己紹介させてもらう。
俺の名前は音無佑理(おとなし ゆうり)。高校一年生だ。
なんでこんな所にいるんだか。
俺の体はロッカーを開けた。
…なんかやたら周りが静かだな…気味悪りぃ…。
ロッカーの中に入っていたものは――――。
「ショットガンっ!?」
とたんに体が自由に動き出した。ついでに耳を劈(つんざ)くような音。
「君はすでに包囲されている!すぐに蜂の巣にしてやる!」
…………こえーな。殺人鬼でもいるのかな?
すると体がまたオートで動き出した!
耳を切り裂くような轟音!
「わっ!」
ふくらはぎに鈍い痛みを感じた。そのまま階段を転げ落ちる。
ジッ…
(君は今、犯罪者だよ。そのショットガンで全員を殺さないと君は生き残れない)
は?なんだ?この声。
いつの間にか耳に違和感を感じないイヤホンが付いていた。
「何、馬鹿げてる事を…」
都合良く電車が来た。助けを求めようとすぐに電車に駆け寄る。
ジッ…
(無駄だよ。まぁ今は君は死なないけどね)
またか…
いい加減声がウザくなってきた時、ドアが開いた。
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