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「ふん。お前らが雑魚いからだろ」
絶句した。せっかくここまで来て雑魚だと?
「おい!タケ!ふざけんじゃねーよ!」
光がタケに掴み掛かった。
「はぁ?別にお前らが来なくたって一人で十分だ」
バキッ!
そう言った途端にタケが後ろに吹っ飛んだ。
「いい加減にしろ」
拳を固めた箕風が言った。
「佑理。あいつだけ自由行動でも構わないだろ?」
かなり怒りを押し殺した声。――――死神が怒った。
「あぁ…まぁしょうがないだろーな。タケ。お前は付いて来るだけでいい」
「なんでお前らなんかに…」
「よし。じゃあ行くぞ」
まだ敵が消火活動をしているうちに、大和を仲間に加える事にした。まぁ…俺の勝手な計画だが。
「おい!待てよっ!」
しぶしぶタケがついて来た。
「タケを扱うの上手いな…」
箕風が疲れた声で言った。
「ちょっとコツがあるんだよ」
顔を見合わせる箕風と光。
やり方は簡単。
命令した後一気に突き放すだけだ。
「教えてくれよー」
もちろん二人はそんなコツは知らない。
「やーだよっ」
べっかんこをして走り出した。
「おぃ!このやろっ!待てよー!!」
目指す先は最強の高1――金田大和の家だ。
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