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ブンッ!
拳が飛んできた。
「…………ふん。」
ガッツン!
俺はそれを額で受け止めた。
額から頬に伝う自分の血液。
俺はショットガンを奴の頭に当てた。そして、引き金に力を入れる。
「………お返しだ。」
ダアアァァンッ!
煙が納まって、奴の顔を見た。顔にデカイ穴が空いてた。
「ざまあみろ」
そう言って、俺はショットガンの弾を補充[リロード]するために、車の影に隠れた。
「佑理っ!」
光が車の影に入ってきた。
「一人で先に行くなよ。危ないからさ」
そう言って、弾を俺に渡した。
「みんなが来るまで少し待機って……どうしたんだ?その頭の怪我」
「………殴られた」
なんか……殴られた時から意識が遠のいてきた気がする………。
「大和の家まで……意識が保っててくれれば……っ……」
身体がいう事を聞かない。自分の身体なのに。
「大和の家まであと10mだぞ!頑張れ!」
光はそう言うと、俺をおぶった。
「ぅおおおおぉああああああぁぁっ!!!!!!」
マシンガンをぶっ放しながら全力で走る光。すごい剣幕だ。
敵がナイフを持って近付いてきた!
「……………くっ…」
光の背中の上でショットガンを構えて、ぶっ放した。
轟音と共に吹っ飛ぶ敵の身体。
光は、俺を担いだまま、大和の家のドアを開け、中に滑り込んだ。
……だめだ……何も考えられない………。
頭を殴られた時の痛み。
敵を血祭りに上げた時の快感。
次々に浮かんでくる仲間達の様々な表情。
これ………が………そうま…………とう…………ってやつ…………か…………?
目の前が真っ暗になった。
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