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「ルチルさん………お客、」
フロルがボソッと言うと、ようやく彼女はシフの存在に気がついた
「え?……ぁあ!」
少しの間を置き、口元に手を当てて目を見開く
城門以外にアポ無しの来客、おまけに大柄な竜の登場
一番最初に何をするかより、この場面に面食らったのだろう
「どうも…」
やっと気付いてもらえたか…、と溜め息を吐くシフ
「すみませんっ!まさかお客様が来ていたとは!す、すぐにお部屋を用意して来ます!」
しかし話す間もなく、シグマに続いてルチルも慌ただしく部屋から出た
「………フロル」
「………ん?…」
「とりあえずここはどこなのか教えてくれるか」
「………うん、」
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