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「…今いるのが、冥界の中心部にあるハーデス城、王の間、…冥界は全てお父さん、つまりハーデスの支配下にあって、ここも自分の家だから出入り出来るの」
別に誇るでもなく、彼女は淡々と説明する
普通にお父さんの紹介と言ったところか、しかし立場が立場だ、普通の反応で済むはずもない
ハーデスの名を聞き、確かに強い鼓動が胸を叩いた、天のゼウス、海のポセイドン、冥界のハーデス、神々の中でも名を馳せた存在だが
「え、シグマが……冥王、でも冥王はハーデスって………」
確かにシグマはハーデスとは名乗って無い、しかもあの軽い感じだ
「………お父さんがシグマって名乗ったの?それはお父さんが気に入って使ってる偽名、何故かは…知らないけど、本名は【ハーデス ヴァルドレッド】、あんなだけど、間違い無く冥王だよ…」
相変わらず表情は変わらない、確証は無いが事実なのだろう
「世の中有り得ない事もあったもんだな……」
「……じゃあ次は城内を案内するね、」
フロルと共にシフは王の間から出た、
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