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廊下いっぱいに広がる巨体、先ず視界に入るのは剣のように鋭利な輝きを見せる大きな牙が羅列した口だ
三つの頭が有り、どの顔にも目は見当たらない
それは人の頭蓋骨に近い形に思える、耳も鼻も無いのっぺらぼうに、本来なら耳のある位置まで裂けた口がある
凶悪な怪物が、後ろに佇んでいた………
竜と二人は何にも気付かず前に進んでいる、……………もしかしたら竜はあえて後ろを見ない様にしているのかもしれない
彼も今、後ろなんか見なきゃ良かったと強く強く思っている
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