2087人が本棚に入れています
本棚に追加
ダモクレスが頭を降ろし、ラルシェが牙をつたって登っている、
「あんな高いとこ………危ないんじゃないんすか?」
どう見ても5メートル以上ある、天井と頭の間にまだ余裕があるとは言え、落ちると危ない
「私も最初はお止めしてたんですけど、御主人様が〔何事も経験が大事!幼い内は好きにさせればいいさぁ!〕っと」
「大変ですねぇ……」
「ええ、ほんとに……」
シフとルチルが話していると、ダモクレスの一番上の首に乗ったラルシェが元気良く声をかけた
「何を二人でしゃべっておるかぁ!、だもちゃんが発進するぞ、早く進むのじゃぁ!」
「あいあい……じゃあルチルさんは竜に乗っといてください、」
「まぁ、よろしいのですか?、ありがとうございます!」
「いえいえ、結構速度出しますからしっかり掴まって下さいね、」
シフは気のない返事をラルシェに返した後、竜に飛び乗り手綱を手にとった、手で軽く背中を叩くと、それ合わせて速度が上がる
後ろに乗っているルチルに、階段を上った後の広間への道順を教えてもらいながら進んでいった
さほど時間も掛からずに廊下にでると、そこには沢山のメイドが居た、ダモクレスが地下から城内に出てくることに慣れているのか驚いた素振りはない、散歩と言っていたし、それなりの頻度で出掛けているのだろう
メイドには笑顔で見るもの、花瓶や額に入った絵画をダモクレスの歩みから生じる揺れより守る者と、それぞれが当たり前の様に動いている
一部目が合う者も何人かいたので少しばかり恥ずかしい
後ろからは、だもちゃんがかなりの威圧感を放ちながらついてきている、
揺れどころか、一歩一歩の音だけでも城が崩れそうな感じだ
最初のコメントを投稿しよう!