冥界の主

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「ラルシェ、気を付けて行くのよ、」 「だいじょぶじゃ、だもちゃんがついておるから心配無いぞママ上」 「ふふ、そうねぇ…じゃあ頼んだわよ、ダモクレス」 「ヴァ"ヴォ"ル"ル"〔あぁ、任せておけ〕」 ペルセポネはダモクレスの言語を理解する事は出来ない、しかし長い付き合いなので、ある程度は、お互いを分かり合えていた、 「さ て と 、あなた~~、いつまで刺さってるの~?」 ボゴッ、ガラガラガラ、 「やっと右手が抜けたぜ……、ぃよっと」 ペルセポネの呼び声に応じて、シグマは自分のからだを壁から抜き、軽やかに床に着地する、 「ぁ~あ~、ルチルさん仕事増やして悪いな……」 床には、壁の破片がまき散らされていた、 「いいえ、このお城全ての清潔管理は私達メイドの仕事ですから!」 ルチルは胸を張って答える、 「お、おい、てかお前大丈夫なのか?」 シフはシグマの体を気遣って声を掛けた、普通ならば、壁に突き刺さることなく五体が散り散りになってしまう衝撃だ、あくまで普通の人の話ではあるが 「おう、大丈夫だぜ?、だもの奴も手加減位はする、」 「あの吹っ飛び様で手加減ねぇ」 めり込んでいた壁を見てみると爆心地みたいな跡が残っていて、見るも無惨な有り様だった 「じゃあ、ルチルさんお願いね!シフ、お前の部屋に案内するぞ、」 「じゃあ私、フロルのとこにいくわ、」 ペルセポネはフロルの部屋に行くらしいので、分かれてシフはシグマに部屋まで案内して貰うこととなった、
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