2086人が本棚に入れています
本棚に追加
シフの貸し部屋
「ここだ、」
案内された部屋に入ると、そこは窓から国が一望出来るとても見晴らしの良い部屋だった、広さの割には、庶民的なイメージのシンプルな造りの部屋だが、清潔感があり、剣掛けや鎧掛け、他、収納面の機能が充実している
「…広いな、」
「ほぅ」と感嘆の声を漏らし、隅々までシフは部屋を見渡す
戦士以外には開放しない部屋だ、と、シグマも彼が部屋を気に入った様子に満足しながら言った
「それで、何で俺をシグマの、いや、“ハーデス”の国に連れて来たんだ」
シフが問うと、
「………なぁ、俺何歳に見える」
そんな突拍子もない質問を返された
「はぁ?いきなりなんだ…」
「いいから、答えろ」
「15~6…あたりか?」
「ハズレ、歴史によると約2億9925万歳らしい、まぁ自分でもよく分からんが、人類が俺の歳を数え始めて、こんだけの年月が経ったんだと」
「百歳位の方がまだ信憑性あるぜ」と、シフが言うとシグマはこれを本当の話だ、と真面目に返した、
「いいか、少し難しい話をする、今から話すのは“戦争と混沌の誕生”について、つまり前話した予言にも関係ある事だ」
「…………分かった、」
シフの“本能”は感じる
これは、“世界と、自分を取り巻くモノ全てに関わる話”の様だ………と
最初のコメントを投稿しよう!