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小人の国
ニダヴェリール、
宿屋パブロ(牛舎)
全員無事に転送が済んだ、
ごくごく稀にだが、別の訳の分からない場所に飛ばされる事や、“鏡の中の世界”に閉じ込められる事があるらしく、シフは転送に慣れてない
「………何か獣クサいのう、もしやヴォルクか」
ラルシェは普段牛舎などに足を踏み入れないので、牛舎特有の臭いに少し眉をしかめた、牛はまだ見えてないにしろ、鳴き声は聞こえる、
「今まで俺と一緒にいてこんな臭いしたか?、これは牛の臭いだ……ここは牛舎だろう、鳴き声もするしな」
ヴォルクは普通にここが牛舎と分ったらしい、
鏡の部屋から出ると、さっそく黒妖精の国スヴァルトアルフヘイム方面に向けて一行は出発した、
その頃、時を同じくして………
「みんないっちゃったね、」
大きな鏡の前でペルセポネは呟き、隣にいる竜の額を撫でた、
竜は目をつぶり低く喉を鳴らす、気持ちよさそうにして彼女の側で脚を畳んでいた
シフ達がニダヴェリールに転送された頃、ちょうどハーデス城でシグマ達のグループも出発していた、
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