-プロローグ-

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「ここもハズレか…」 侵入者は残る全ての兵士を全滅させ、施設中のメインコンピューターを操作しながらそう呟いた。 侵入者は徐に通信機のような物を懐から取り出し、何処かに連絡をいれる。 「終わったようだな…レイブン」 通信相手は侵入者を『レイブン』と呼んだ。 どうやらこの侵入者の名前はレイブンと言うようだ。 「あぁ…ハズレだった」 「そうか…1度こっちに戻ってくるのか?」 「いや、このまま聖炎学園(セイエンガクエン)に向かう」 「なら分かっていると思うが、あまり目立った行動はとるんじゃないぞ?」 「…善処する」 少し間を置いた後、静かにそう言ってレイブンは通信機を切った。 そしてまた、まるで暗闇の中に溶け込むかの様にしてレイブンはその場を後にした。
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