-プロローグ-

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その後…多くの人々はゴットフェーデの勝者であり、世界の安定を守った四神獣を平和の象徴とし、後の世まで伝えようとした。 だが、一部の者達の四神獣へ対する考え方は違っていた。 混沌と四神獣の戦い…ゴットフェーデは確かに四神獣が勝ち、世界の安定を守ったのかもしれない。 しかし、強大な力を持つ者同士の戦いは同時に世界の至る所に深刻な被害をももたらしていたのだ。 家族や友人、恋人を亡くした者 住居や財産を焼かれた者 その人々の行き場の無い怒りや悲しみの矛先は、 ゴットフェーデを始めた神々…混沌と四神獣に向けられた。 そして… ゴッドフェーデとは四神獣が世界を守った戦い…ではなく、 混沌と四神獣が世界を賭け、己の欲のために争った戦いだったのだと 歪んだ形で後の世に伝わってしまった。 それからまた数百年という時が流れた… 今では混沌や四神獣の存在は、古い文献や言い伝えの中でしか登場しない架空の存在にまでなってしまっている。
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