-プロローグ-

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夫婦は気付いていた… 自分達の息子が普通では無い事に。 身体の内側から湧き上がるその男の子の物とは別の、 人間の物とはかけ離れた強大で異質な魔力に。 気付かない振りをして、親として普通に接するのも限界だった。 日に日に増すその魔力への言い知れぬ不安、恐怖。 過度のストレスにより蝕まれ不安定になっていく夫婦の精神。 このままでは自分達の息子をどうにかしてしまうと思った夫婦は、 最後の手段としてある一族に息子を託すことにした。 古より存在し、しかし一部の者以外にその存在を知られる事なく生きる一族に…
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