闇の柔らかな肌

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闇の柔らかな肌

 『香月文の手帳に残されたある日の日記より』  世界のあちこちは、いつもと同じように血まみれ。  アタシも爪の先まで真っ黒な血に染まってる。  だから、せめて弟には、少なくとも自分の意志で生き方を決められるようになるまでは、姉ちゃんが守ってやるつもり、だったのになぁ…。
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