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「あ、おーいゾロー!!こっちだっ!!!」
季節はもう冬、寒空の中、俺はマフラーを首に巻きつけて両手をポケットの中に入れながら俺の名前を呼ぶ無邪気な可愛い恋人の元へと小走りで向かう
「悪ぃ、遅くなっちまった。」
「ん。そんなんいつもの事だから気にしねぇぞ俺は。」
「はは、そいつぁ助かる」
そう言ってルフィの真っ黒でふわふわした髪をくしゃっと撫でてやるとルフィは笑いながら嬉しそうに俺の方に顔を向ける
鼻の頭が真っ赤になってやがる・・・
こいつ・・・どんぐれぇ俺の事待ってたんだ?
「お前・・いつから此処に?」
「んーとだな・・さっき来たばっかりだぞっ!!」
一瞬考えた表情をしてそのあと笑いながらルフィは答える。
嘘付け。
鼻が赤くなるほど、随分前から待ってたんだろ?
冷え切ってるルフィの鼻の頭にそっと触れるとルフィは吃驚した表情をしながら俺の方を見上げる
「な・・何だよゾロ・・いきなり俺の鼻触って・・何か付いてんのか?」
「ん・・いや・・寒そうだなって思ってよ・・」
そう言って俺はルフィの鼻の頭にキスをしてその後息を吹きかけてやった
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