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この日、全てが始まった。翌日、俺達は組織の命により、とある財閥を潰しに足を運んだ。あおは強かった。俺はまだ自分の力に慣れきってなかったが何とかこなした。あおには銃弾なんか全く効かず、まるで水鉄砲のように銃弾は飛び散った。俺はただあとを付いて行くのに必死だった。案外早く片付いたが、やはり人を殺めるのは気が引けた。あおは殺めたのではなく、別空間に送っただけだとしつこく言っていた。
そうして俺達はそれから半年ほどあらゆる土地の邪魔を排除した。
俺が人を排除し慣れてからのある日、いつものように邪魔者を排除しようとした時、違う方向から見知った双子が近づいてきた。
-まずいな、どうする?-
あおは即答した。-彼らに任せます。ちょうど彼らの力も知れますしね、-
-ん?-
意味が分からない。力って……あいつらも?
彼らは眼帯をとった。その目はきれいな夕日に染まっていた。それを見た瞬間にそれらは彼らの眼に吸い込まれて逝った。
-よっ、お前も能力者なんだろ。しかもNo.1の。-
-あっあぁ、なんで…知って…-
-組織からの報告書で、なっ-
-そうか…-
あお-あなた方の能力は見たところ眼が別空間に繋がっているみたいですが-
-そうよ、私たちは念じれば対象を別空間に送る。-
-なるほど…-
-今日はそんなことより組織からの命を伝えにきた。俺らと共に、つまり俺達五人である人物を狩りにいく。-
-お前らとか…?ん?待てよ五人って…あと一人は……-
-俺ですよ、-
吾は言った。
-あなたは藍さんとこの…-
-俺も016同様人造人間なんですよ、コードネームは024です。よろしくね、-
この日から俺達はチーム晴暁(はれつき)を結成するように組織から提案された。それにより綾たちはNo.2に昇格となった。
この日はなぜか眩しい光に照らされたいつもの道が新鮮だった。
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