移転

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という訳で僕らは私立鍍弧鑓女学園の前にならんでいた。 「なんだよ~。ならこんな格好しなくても良かったんじゃないのか。」 そうこの超閉鎖的な女学園ということで鍍弧鑓の制服に着替えていた。 女の子の弥生は良いとして、僕と夢櫂の男共までこの格好になっていた。 「いいじゃん。2人共美形だし結構似合っちゃってるよ?」 「それは嬉しいことじゃねーな。ってかお前らさえいなきゃ,忍びこんでこんな格好しなくても済んだんだがな。」 「それは弥生に言ってくれ。それて目当ての物はどこにあるんだ?」 「え~とな,中等部と職棟があるあの棟だな。」といくつもある棟の門から真正面にある棟を指した。 「ってこの学園広すぎだろ?ホントに1人の持ち物かよ。」 「あぁ,なんか大富豪一族の1人なんだとよ。あと何か色々とあるらしいが,それも調査っていうことらしい。それじゃ行きますか。」 と夢櫂はポケットからカードを3枚取り出して弥生と僕に1枚ずつ配った。 「偽造した学生証だ。年齢に合わせて高等部になってからな。細かい設定は全部記載されてっからバレないように覚えておけよ。」 夢櫂は言い終わると門の横にあるスラッシュ型の読み取り器に通して門を通る。 「ほらさっさとしろ。」 僕と弥生は夢櫂と同様に門を通った。? 「それじゃ、ここからは別行動だ。お前と弥生は虱潰しに探せ。俺は生徒立ち入り禁止の所を調べる。どちらかが見つけたら連絡しろ。合流しようと思わないでさっさとここをでること。いいな。んじゃまなぁ」と夢櫂はスタスタと行ってしまった。 「んだよ。自分だけスリル満点なお仕事かよ。」 「しやうがないよ。元々無理して参加させてもらったんだから。ガマンガマン。」 「何がガマンガマンだよ!お前が持ち込んだろうが~~。」と弥生の頬を両方に引っ張る。 「ひはいよ~~。ほぉめんなはぁい~~~。」 「……………………,」 何っているか大体分かるが,アキバに行けば「萌」となりそうな声と顔に僕の心はちょっと跳ね上がった。……………, ちょっとだぞ?ほんの数ミリだぞ? 「ほぉろほぉろ。ほぉふほぉにひぃたひんやへど。」 本当に痛いんかい。 で最後に思いっきし引っ張ってはなした。結構痛そうだったが、まぁ構わず目的の棟に向かって歩いた。
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