内部情漏

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内部情漏

縁姫眞姑と名乗った少女は、僕らに敵意を持ってはいないらしく、出てきて話をして下さいと言って来た。 身長は弥生よりないぐらいで140後半だろう。(弥生は150前半だ。)細身で中等部2年にしてはあどけなさが残る顔つきだ。 「それで、お話ってなんですか?」 「いきなり、本題ですか~?つまらないお兄さんですね。こちらが名乗ったんだからそちらも名乗るべきじゃないないないですか?」 「あのな………….」 「はいは~い。僕ちゃんの名前は弥生。弥生時代の弥生だよ。盛りの17歳で~す。」 「フルネームを教えて下さいよ。」 「ふふ、全てを教えない謎の女の子なんだよん。」 「おぉ!謎の女の子ですか!?不思議っ子ちゃんですね?」 「違うよ~~。魅力な乙女なんだよ!」 「う~ん。分かりずらいですぅ。」 なんだこのやり取り………,ムカつく。 無言で2人の間に入り2つの頭に拳を振り落とした。 「ううっ。」 「あいっ。」 「お前ら自己紹介じゃねーのか?それに弥生。お前のフルネームなんて秘密にするもんじゃないだろうが。」 「ノリだよ~。テンション上げなきゃね。これだから分からない人は~。」 「もう一発欲しいか?ほら、やり直せ。」 「むー、鈴木葉菜でーす。」 「メチャクチャな偽名名乗ってんじゃねー!」そして一発を入れた。 「添姫弥生……ですっ。痛いよぉ~。」 ちょっくら涙ぐんでいる。 「それじゃあですね。そのつまらないお兄さんはなんて言うん?」 そういえば、まだ名前を1回も出していない。まぁ只単にわざと語らなかっただけなのだが。 まぁ、オイシく取っておこう。 「僕は名乗らない主義でね。」 「なにカッコつけてるんですか!」 初対面の人にバッシングされた。 「そうだよ。確かに僕ちゃんやムー君以外に名前知っている人が少ないけど、言うべきだよ。」 どんだけだよ……………, 「つまらないお兄さんにしますよ。」 初対面の人に脅迫された。 「言わないんなら僕ちゃんが言ってやるんだから。」 っと早口に話が進む。僕が言う隙間がない。 「え~とね。武蔵、違うこれはムー君だ。……………,なんだっけ?いー君?」 夢櫂の事も間違えてるし、こいつは人の事はどうでもいいんかい。そのくせ覚えていることは宇宙並みに多いからムカつく。 「武蔵って誰だよ。夢櫂だろうが。ちなみに俺は維新。萩原維新だ。17歳だよ。」 「なんだ。ちゃんと名前あったんですか。」
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