職場の人々

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前のページでもう一人の女性をA子としてしまったので、最初に紹介した女性は順番が逆だけどB子と呼ぶことにします。読んでる人は混乱しないように、お願いします。 B子の恐ろしさを書く前に、そのもう一人の女性A子についても紹介しなければならない。 A子もB子と同じく、僕が異動してきたときに既に今の課にいた。 彼女はほぼ同じ年であるB子と違い、ビジュアル的に決して緩くはない(キツい)感じだ。どのようなビジュアルかと言うと、彼女の席の近くでたまたま作業をすることになったアルバイト達が、その容姿について仕事中に密かに回覧をまわしたと言う程度だ。 ちなみに回覧の内容は、残念ながら紹介はできない。 A子のような容姿の人は性格が良いと言うが、本当はそうじゃないと聞く。 小さい頃から可愛いがられることが少ないため、性格が歪んでしまうそうだ。 僕はその話が、A子と同じ職場になって初めて真実であることを知った。 A子は普段は、B子に負けず劣らず、ふにゃふにゃした猫なで声を出す。 仕事のミスが人よりかなり多いのだが、その意識がないのか、自分のミスのときには上目使いで照れた謝り方をして、穏便に治まるように許しを乞うくせに、人のミスを見つけるとすぐに甲高い声で激しく騒ぎたてる。 また自分が間違っているにも関わらず、相手の説明が悪い。と、その本人がいなくなった途端に言ってみたり、仕事でミスをした女性のことを、自分も独身であることを忘れているのか、あんなんだから結婚できない。と職場でみんなに聞こえる声で吐き捨てたりする。 一体、あれだけ文句ばかりたれる性格は何を食べて育つと形成されるのか、心底不思議になることも何度もある。 ほぼ毎日のように誰かをターゲットにして、本人がいないときに大声で陰口をたたくのである。 幸い僕は気にいられているので上手く手綱をひく立場にあるが、彼女の被害者は多数存在する。 しかし、周りが迷惑しているのはそんな性格よりも、やはり仕事上のミスの多さである。 そのミスの多さのおかげで、同年代で、表面上は良い人を装い常に仕事も完璧にしようとするB子の本性を見ることができたのだった。
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