自分のこと

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昨日は週末だったので、職場の同僚と夕飯を食べに行くことになった。 同じ課で同じ年の男と、隣の課の5歳年したの女の子と3人で行った。 何を食べるかという話になって、女の子が焼き鳥を食べたいというので焼き鳥屋に行くことになった。 いつも地元の焼き鳥屋ばかりなので、たまには新しいところに行きたいという事になり、大阪府河内長野市という県境を越えた隣町に行くことになった。 県境を越えると言っても隣町ではある。それでも山道を15分くらい走らなければならないので、冬の夜中などは結構道路凍結に注意しながら走らなければならない。本当に中途半端な田舎町に住んでるなあと改めて思う。 とりあえず仕事場からそのまま僕が運転をし、同じ年の男が予約した焼き鳥屋に向かった。 自分自身酒はかなり飲む方だが、自分が飲むと飲食費がかなり底上げされてしまうということもあり、人と行く時は極力自分が運転手を務めることにしている。 同僚の男は見た目が良いので女にはかなりモテる。しかし天然なのか、親に大事に育てられすぎたのか、仕事面でかなりたよりない。 しかも、常に追いかけられる立場だったのでそれなりに結婚を考える相手もいるようだが、遊ぶことが何より好きで家庭にしばられ、自由に小遣いを使えなくなることを恐れている。そのため、30を回った今も共稼ぎができ、可愛くて性格のいい20歳くらいの子が現れないかと待ち続けているので、なかなか踏切れないでいる。 僕は、この男が外見ばかりで中身がないことを熟知しているので、今まで現れていない理想の彼女が見つかる可能性はほぼないと確信している。 焼き鳥屋に着き、3人でいろいろな話をしながら、種類は少なかったものの味はなかなかだったのでたらふく食べた。 その店には、鳥釜飯というメニューがあって、炊き上がりまで20分くらいかかるというのでシメにしようと、満腹になる少し前に頼んでいたことを同僚の男はすっかり忘れていたらしかった。 ちょうど良い腹具合のところに来た釜飯を食べ終わって皆満腹になった。ところが、一息ついているところに焼き鳥丼と追加の焼き鳥、さらに湯豆腐が届いたのだ。
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