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昼休み。
僕は机に突っ伏していた。
分かるだろ?
ああいう体験に慣れていなかった僕には、ショックがあまりにも大きかった。
「まあ…なんだ。よく頑張ったと思うぜ?…俺は、な」
平岡が僕に話しかけてきた。
気を使ったつもりなんだろうが、やはり腹立たしい。
「うるせえ馬鹿。平岡の癖に慰めんな」
「平岡の癖に!?癖にってなんだ癖にって!?平岡のどこが悪い、『ひ』か!?『ら』か!?」
「馬鹿野郎、螢だ!」
「全面否定!?」
今は正光はどこかに行ってしまっている。
大方、どこか屋根の上で小鳥とでも戯れているのだろう。
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