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彼がこの家にいるのには理由がある。
話は数ヶ月程前にさかのぼる。
学校から帰る途中。テストの結果が過去最低点を記録し、落ち込んだままたらたら歩いていた僕は、ふと空を見上げた。
するとアパートの屋根の上に…なんか…半透明の…人が…
いなかったことにした。
うん、落ち込んで目がおかしくなったんだ。
そう納得する事にした。
だがその現実逃避は無駄に終わる。
「うぉい!そこの地味なガキ!今俺のこと見なかったことにしたろう!コラ聞いてんのか!」
と、いう叫びが聞こえてきたからだ。
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