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朝菜はその勢いのまま、紙飛行機を離して、風に乗らせた。
朝菜は勢い余って落ちそうになり、それを亮とマリモの二人で引っ張り戻す。
『危ねぇよ!!』
「へへ
だってうまく投げないと、夕日まで届かないんだもん」
残りの四人も、自分の手紙を折り、紙飛行機を作った。それを「届け」という想いを乗せて投げる。
そのどれもが落ちることなく、水平線と重なる夕焼けに照らされ、見えなくなるまで飛んでいった。
夕日の向こうには 完
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