たった一言を君に

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「……夕日?…… ………好き……… ……大好き…… ……ずっと……一緒だよ?…」 いつも無邪気にはしゃぐ朝菜も、空想的な世界の空気に従って、静かに、それでも気持ちの積もった声で言った。 それがただ愛しくて、 無言のまま、朝菜の肩を抱いて、体を引き寄せた。 それに対して、朝菜は小さく反応を見せるけど、すぐに落ち着いて、俺の肩へと頭を任せる。
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