たった一言を君に

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話す相手がいなくなると、急に俺も眠気が襲って来た。 数分前より朱くなった夕焼けに、もう一度目をやり、朝菜とくっつきながらも目を閉ざした。 別に眠ったわけではない。ただ、少し目を閉じて、幸せを感じていただけ。 また数分が過ぎ、隣を見ると、まだ朝菜は寝ている。 ちょっとだけ微笑んでいるようにも見えた。
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