たった一言を君に

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その姿を眺めると、また自分も休みを取りたくなった。 その思いに逆らう事なく、朝菜と同じように寝ようと考えた途端、俺の肩はその眠気のせいで、後にズレた。 本当に小さく後に傾いただけ。 けど、上手くバランスの取られていた、朝菜の頭と俺の肩の状態を崩すには十分。 朝菜の頭は、肩から前へとズリ落ちた。 「キャッ」 寝ていた朝菜も、さすがに異変に気付いて、小さな悲鳴を上げる。 でも、まだ体は反応しきれず、前へと倒れ込んでいく。
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