たった一言を君に

43/59
前へ
/455ページ
次へ
見回しても、誰も近くにはいない。 ……どういうことだ? 「え?」 何故だか少しずつ、俺の視界の中にいる朝菜が段々と小さくなっていった。 そうか。 俺が離れてってるんだ。 やっと意味がわかった。 俺はたった今、宙の中にいる。 やっぱり人間の本能っていう物は怖いなぁ。 俺は自分自身でも気付かなかった。 反射的に朝菜を助けていたんだ。
/455ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1667人が本棚に入れています
本棚に追加