たった一言を君に

50/59
前へ
/455ページ
次へ
その涙達を目で追っていった先に、朝菜の顔が見えた。 朝菜には似合わず、笑顔じゃなくて、ボロボロに泣いている。 そりゃそうか。 せっかく仲直りできたのに… 目の前で彼氏が死ぬんだもんなぁ。 あれ? 朝菜の顔を見た途端、 どうしても涙が止まらねぇ。 どんどん流れては、俺の目の前で踊る。 これが悲しみと言う物なんだと見せ付けるかのように。それをしっかりと受け止め、涙を乾かす間を与えなかった。
/455ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1667人が本棚に入れています
本棚に追加