1667人が本棚に入れています
本棚に追加
響いた。こんなに広い所で、この景色を飲み込むような大きさで。
スッキリした。
そう感じた瞬間、徐々にではなく、スナップをするような感覚で、落ちる速さが戻った。
勢いのいい風を背中に感じる。
崖の先からはどんどんと離されていくけど、朝菜が笑顔なのはしっかり見えた。
そっか。
よかったぁ。
「夕日
大好き!!!」
朝菜は、俺が海に落ちる前にそう叫んでくれた。
へへ
死ぬ直前だってのに、嬉し涙まで流しちまった。
最初のコメントを投稿しよう!