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ドゴッ!!
背中に強い衝撃が伝わる。
きっと海面まで突き出してる岩に当たったんだろう。
痛いなんてのは感じなかった。ホントに一瞬で終わった。
体は、夜が近付く海の水に包まれ、凍えるように冷たい。
それなのに……胸の辺りが暖かかった。
あぁ、
少し短かったけど、いい人生だった…
波に流されて…
沈んだ。
「……夕日?
ねぇ……
浮かんできてよ………
お願いだから……
ねぇ……夕日……」
辺りは夜になり、太陽の輝きは海に呑まれた。
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