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マリモの一言で、五人は沈黙した。
その静けさが長く続くのを止めてくれたかのように、バスは目的地で止まる。
五人は順々に一列でバスを降り、芝の綺麗な方へと歩き始めた。
「でも、こうやって皆で集まるのは…なんか久しぶりだよね?」
少しでも盛り上げようとするが、朝菜の声に力はなかった。
「でも……やっぱり……
何だか足りないよ……」
玲奈の一言をみんなは理解した。それと、何が足りないのかも。
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