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迷い
「ナオキ!見て見てっ!!雪降ってるー!」
「ぉー!キレイだなあ!こりャ積もるなあ~。」
「やったあ♪」
他愛もない会話。
すると、いきなりナオキは黙りこんだ。
「・・?どうしたの?」
私は質問を投げ掛ける。
そして、そっとナオキは重たい口を開いた。
「俺、そろそろ地元戻らなきゃならないんだよね。」
「え?」
「元々、こっちでの仕事は1年って決まってたんだよ。」
「そっかあ・・そうだったね、初めて会った時、言ってたもんね。」
私には、それしか答えられなかった。
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