Ⅲ.輪

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泉『~♪~♪』 泉は上機嫌に鼻歌を歌っていた。 かがみ『機嫌良いわね…まぁ、確かに美味しかったわね。つかさはどうだった?』 つかさ『レベルが高過ぎて勉強にならなかったよ…』 かがみ『あらら…』 つかさ『あっ!』 かがみ『どうしたの?』 つかさ『携帯置いて来ちゃった…うぅ』 かがみ『けいごが持って来るかもしれないけど…仕方ない、戻るか。こなたはどうする?先帰る?』 泉『それじゃあたしもついていくよ~♪』 三人は店へと戻った。店の前まで来ると中で話し声が聞こえる。 泉『ちょっと聞いてみよう?』 かがみ『なんか入り辛いしね』 つかさ『いいのかなぁ…』 三人は窓の側で聞き耳を立てた。 『―――――許せ――か』 かがみ『聞き取りにくいわね』 泉『シッ』 『許せる訳ないだろっ!』 不意にけいごが大声を出す。 泉『…けいごくん、怒ってる?』 ガチャ…バタン! 勢い良く扉を閉め、けいごは走り出す。 つかさ『あたし達に気付かなかったみたいだね。今のうちに取って来るよ』 つかさは店へ入り、すぐ戻って来た。 かがみ『あった?』 つかさ『うんっ!ゴメンネ?』 かがみ『それじゃ、帰りましょう』 泉『けいごくん…』 かがみ『こなた、店でけいごが言ってたでしょう?話せないって。それほどの事なのよ。本人から言うまで詮索しない方がいいわ』 泉『………そうだね。帰ろう…』 三人は駅へと向かった。
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