Ⅲ.輪

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そんな様子を影でコソコソ見ていた男がいた。フルボッコされた男Aだ。 男A『あいつがあんなに丁寧に礼を…あのチビッコただ者じゃねぇ…』 こいつは遠すぎて会話が聞こえるどころか、顔すら見えなかったらしい。 たつや『なーに覗いてんだ?』 男A『あ、先輩…』 たつや『しっかし、あいつが女を守る…か。変わったなぁ』 こっちは会話が聞こえていたらしい。過去のけいごと今のけいごを照らし合わせ、過去を懐かしんでいる様子だ。 たつや『あー…仲間に言っておけ。陵桜の生徒に手を出すなと。特にあいつらに手を出したらたぶん俺でもけいごを止められないってな』 男A『あ、はい。了解しました』 たつや(これで少しは楽になるだろうよ…)
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