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あれは入学式が終わった午後の話…
俺は秋葉原に来ていた。目の前には見覚えのある女の子。俺の両手には今日買ったグッズが…向こうもこちらに覚えがある様子。驚いたのは向こうも両手一杯にグッズを手にしていたこと。それも尋常じゃない量だ。長い沈黙が続き…
『えっと……』
沈黙を破ったのは俺からだった。今思えばこれがいけなかった。知らない顔をしていれば…
『泉…さん…でしたっけ?』
俺は確認するように言った。
泉さん『あぁ、やっぱりクラスの人かぁ~学校じゃとてもこんな所に来る人には見えなかったよ♪』
『……秘密にしてくれません?学校でのキャラが崩れるんで』
泉さん『ん~?隠したいんだぁ?(ニヤニヤ』
『はい…////』
泉さん『あたしの口止め料はたかいよ~?』
『金とるのかっ!?調子に乗るなよ…』
泉さん『ふむふむ…やけに礼儀正しいと思ったら猫被ってたんだね♪(ニヤニヤ』
『ぅ……』
いつの間にかあいつのペースにはまっていた。こうやって他人の内側へ入り込んで来る人間は苦手だ。
『泉さん、ホントお願いしますよ?』
泉さん『口調戻ってる…』
『………めんどくさい奴…頼むぞ?マヂで』
泉さん『わかったわかった。その代わり今度一緒に買い物しよ~?』
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