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(こいつがそんなことを……一応、俺のため…か)
『あ~…泉?俺もちょっとキツくあたり過ぎたと思う。…ごめん』
泉『――――――って』
『ん?』
泉『今度買い物に付き合って…』
『いや…お前それは…』
泉『ヒグッ……ヒグッ…』
『あぁ~もうっ!わかったわかった。アキバでも何処でも付き合ってやるから、もう泣くなって』
泉『…ホント?』
『あぁ』
泉『やった~♪』
………こいつ、涙は何処へ行った?
『お前…まさか嘘泣き…』
泉『涙は女の武器なのだよ』
やったね!と俺にVサイン…。頼むからその武器はしまっておいてくれ。心臓に悪いから。
泉『言っとくけど、約束は約束だからね~♪』
『はぁ……』
かがみん?『あなたも大変ね…まぁ、これも何かの縁だから。仲良くしましょう。あたしは柊かがみ』
『あぁ…よろしく…』
柊 『随分疲れたみたいね…』
『あぁ…柊はよく毎日あんなのの相手を…って、柊?』
俺は見覚えのある女子Aを見る。確か名前は…柊つかさだ。
泉『あぁ、つかさとかがみは双子だよ~』
柊『あたしが姉でつかさが妹』
柊妹『よろしくね』
『よろしく、柊妹』
柊姉『ちょっと待て。それじゃあたしは柊姉ってよばれるのか?』
『そうなるな』
柊姉『嫌よ、いちいち「柊姉」なんて呼ばれたら…。かがみでいいわ、かがみで』
泉『もしくは愛を込めて「かがみ様」って呼ぶといいよ~♪』
かがみ『変なことを教えるなっ!』
『まぁ、そう怒るなよかがみ様♪』
かがみ『鈴白まで言うなっ!』
『………………』
少し顔が暗くなった俺をかがみがのぞきこむ。
かがみ『あ、あれ?あたし何か気に触るようなこと言った?』
『いや、違うんだ。俺、「鈴白」って呼ばれるのが嫌いなんだ。できれば「けいご」って呼んでくれ…』
かがみ『ふーん…何か複雑な理由がありそうね。まぁ、いいわ』
泉『あたしも「こなた」でいいよ~』
『それは却下だ』
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