#02 かんゆう

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  「いい腕してるねぇ、君」 高い声が聞こえて振り返る。 そこには、朝にも見たツインテールの小さな女の子……うちの生徒会長が立っていた。 まずい。 今のを見られていたら、確実に停学だ。入学早々そんなことになったら、日向に説教されちゃう。 「うん、気に入った! 君、名前は?」 「へ? ……秋川……太陽」 「たいようくん? つぼみのこと知ってるかな? 北上 つぼみだよ」 「はぁ、生徒会長ですよね。気に入ったって、なんの話……」 つぼみ、と彼女は自分をのことを名前で呼んだ。 にっこりと笑って、彼女は一歩ずつ、ゆっくりと俺に近付いてくる。 ある程度まで来たところで、ぴたりと止まり、口を開いた。 「つぼみの片腕になる気、ない?」
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