GIRASOLE

#01 かたらい

五人いたうち、三人の顔面を潰してやった。イライラしていたからだ。

だって、今日は特別。俺と日向、中学生活最後の夜。……最後の夜ってちょっと言い方がイカガワシイ？

まぁ、そんなことはどうでもいい。折角この三年間を日向とじっくり語り合おうと思ってたのに、こんなやつらに邪魔されるなんて。ああイライライライラ。

とりあえず、この苛立ちをぶつけるため、四人目の方を向く。

「がっ……！」

鳩尾を蹴ってやったら、相手がこんな声を出した。俺はそれを面白いと思ってしまう。悪い癖だ。