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「結局最後まで番長日向と俺の二人だったな!」
実を言うと、俺はそのことも少し嬉しかった。
誰にも邪魔されずに、日向と一緒に居て、絆とか友情とか、そういうのが深まった気がしたから。
「岡山三中に俺らに近づいて来る奴なんていなかったもんな」
そう、いっつも人からは遠巻きに見られていた。
……本当は、日向は女子に人気があって、告白したいとかそういう噂も耳にしたことは何度もある。
でも、日向が誰かと付き合ったら俺といる時間が減りそうな気がして、俺は日向が一人になる時間をあまり作らせなかった。
もちろん、日向が好きになった子なら、俺は邪魔しない。
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