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「全軍突入せよ」
全てはこの言葉から始まった。
街に、鋼の戦士達がなだれ込むと一瞬にして平穏は失われ阿鼻叫喚の世界が広がった。
逃げ惑う街人達、それを許さぬかのように背中を一筋の剣閃が容赦なく襲い掛かる。
慈悲を願う言葉も虚しく、一つまた一つと命が失われていく。
中には果敢に戦士達へ向かっていく若者もいたが 訓練されている戦士に敵うはずもなく、生涯を終えていった。
「なんで、なんで正規軍が街を襲うの」
そう叫んだのは街の若い女性だった。事態が飲み込めず目の前で失われていく街人達の姿を呆然と見ていた。
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