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「お前達の街が異能の者をかくまっていたからだよ」
次の瞬間女性の胸には狂気のこもった槍が深々と突き刺さっていた。
数時間後、街に人は消え失せ、人間だった物があちらこちらに横たわっていた。
「隊長、異能の者らしき人間は発見出来ませんでしたね」
一人の戦士が『これでよかったのか』と話し掛ける。
「我々は与えられた任務をこなすだけだ。異能の者がいなかった、という事実は関係ない」
隊長と呼ばれた四、五十代の男は冷たく言い放った。
「よし、我が隊は任務を完了した。これより本部へ帰還する。作業急げ」
「は」
正規軍が撤収作業をはじめた時街の一角にあった教会の破壊された扉から人影が現れた。
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